社会医療法人福島厚生会

理事長ご挨拶

社会医療法人福島厚生会
理事長

千葉 勝実

患者様の安全・安心の医療のために

厚生会は約70年にわたり医療分野で社会貢献してまいりました。その間、医療の進歩は目覚ましいものがあり、我々も疾病の変化に伴い、感染症、循環器疾患、生活習慣病、急性期疾患、慢性疾患に挑んでまいりました。特に循環器疾患に関しては県内有数の施設となっています。また高齢化時代に先駆けて疾病の予防・検診業務(検診センター)、健康増進(健康創造館)にカを入れてまいりました。一方医療費の増大による抑制策が取り沙汰されています。医療を取り巻く環境は激変しています。これからも社会の需要を勘案しながら皆様方の健康な人生のサポートをしていく所存です。
我々は開設以来、生命の尊厳、患者様の権利の遵守、人間愛・奉仕・そして感謝、を基本理念とし職務に邁進してまいりました。
生命の尊厳においては、人間の生きる権利は言うまでもありませんが高齢多死社会においては尊厳ある死についても取り組んでいかなければなりません。
人間愛としては、今後も患者様に良質で高度な医療を提供してまいります。スタッフの人材育成に力を注ぎます。未曾有の少子高齢化社会に突入、超高齢の患者数も増加し複数の疾病を同時に治療する必要があります。スタッフ不足に更に追い打ちをかける状況になっています。従って、職員に対しては働きやすい環境を構築し、女性が生き生きと社会に参画できる環境を整えてまいります。働き方改革を行い、さらには看護・リハビリ職員を増員しゆとりを持って働けるよう職場環境を整えております。また、子育て世代には安心して働けるよう保育環境を整えました。そのことが結果的に患者様の満足度に反映されるものと信じています。
現在、地球温暖化が叫ばれています。我々は積極的に自然エネルギーを利用し、環境にやさしい施設を作ってまいりました。次の世代に少しでも綺麗で安心な地球環境を残していくことも重要と考えています。御陰様で当施設は度重なる災害(震災・水害)においても診療を休止することなく継続することができました。災害に強い施設となっています。
国の財政難から医療費削減も待ったなしの状態です。在宅医療推進、延命治療の打ち切り、病床数削減、医療費負担の増額などの政策が目白押しです。そのような状況下にあり、組織においては無駄を削減し、効率的に働くために電子化を図りました。スタッフー人ひとりの役割と責任は重く、また遣り甲斐も有ろうかと思われます。
我々は断らない医療を合言葉に救急医療を担ってまいりました。今後もその方針に変わりはありません。一方、国策もあり在宅治療にも力を入れてまいります。在宅訪問看護・リハビリを発展充実させます。多業種間の連携を図りながら顧客満足度の高いサービスを提供してまいります。
当法人職員は現在までも様々な難局を乗り越えてきました。これからも患者様の安全・安心の医療を提供すべく職員一同力を合わせ努力していく所存です。
厚生会は今後も人間を愛し、奉仕にて社会貢献できることへの感謝をし、患者様、職員、更に地球に優しい医療を目指してまいります。今まで以上のご厚情とご鞭撻をお願いいたしまして挨拶といたします。