1. 肥満は「病気」です。治療できます
肥満は意志の弱さではなく、「体質・ホルモン・生活環境が重なって起こる」医学的な病気です。放置すると、命に関わる病気につながることがあります。
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂肪肝
- 心筋梗塞
- 脂質異常症
- 脳卒中
- 睡眠時無呼吸症候群
- 大腸がん など
当院では「医学的根拠に基づく肥満治療」を専門的に行います。
2. 当院の肥満症外来の流れ
STEP 1|初診(生活習慣・体組成を詳しく評価)
- 食事・運動習慣の確認
- 血液検査(糖代謝・脂質・肝機能)
- 体組成測定(体脂肪・筋肉量)
- 腹囲測定
- 目標設定(短期/長期)

STEP 2|6か月の生活改善プログラム(GLP-1前の必須期間)
内容
- 栄養指導・食事プラン作成
- 運動習慣の確立(歩数・筋トレ)
- 睡眠・ストレスの改善
- 行動療法(記録、食行動の改善)
- 必要に応じて看護師・栄養士のサポート
毎回行うこと
- 体重・腹囲チェック
- 食事・運動記録の確認
- 悩みの相談
- 翌月の目標設定(無理なく続けられる個別プラン)
STEP 3|6か月後、医学的に判定
生活習慣改善に取り組んだ上で、以下に該当する場合はGLP-1受容体作動薬(GLP-1作動薬)の導入を検討します。
- 体重減少が不十分
- 早期に改善すべき合併症がある
- 肥満が健康に深刻な影響を与えている
3. GLP-1作動薬とは?
人の体に本来あるホルモン「GLP-1」を強める薬です。適切に使えば、5~15%以上の体重減少が期待できます。
期待できる効果
- 食欲を抑える
- 脂肪の蓄積を抑える
- 満腹感が高まる
- 血糖が安定しやすくなる
- 心血管リスク低減(データあり)
よくある副作用
- 吐き気・胃もたれ
- 便秘
- 食欲低下
- 倦怠感
- まれに膵炎(腹痛に注意)
効果状況に応じて段階的に増量しますが、安全のためゆっくり行います。
4. 生活改善プログラムの内容
食事(無理をしない現実的な改善)
- 朝食を取る
- たんぱく質を毎食
- 揚げ物・スイーツは週1に
- 夜遅くの食事を避ける
- 主食は少なめ~半分に調整
- 水・お茶を1.5~2L
運動(1日7,000~10,000歩)
- 毎日の歩行を増やす
- 可能であれば筋トレを週2回
- 膝痛がある場合はプール歩行など代替あり
行動(続ける工夫)
- 食事と体重をアプリで記録
- 睡眠7時間
- ストレス食いの回避
5. この外来で大切にしていること
- 責めない
- 無理させない
- 一緒に取り組む
- 医学的に正しい方法だけ使う
肥満は「習慣」「体質」「脳の仕組み」の問題で、誰にでも起こり得る病気です。私たちは患者さんと一緒に、「半年後・1年後の未来の健康をつくる外来」として取り組んでいます。
6. 外来の日程・料金について
初診
30分
再診
15分
検査
血液検査、体組成
費用
保険診療(合併症により異なります)
GLP-1作動薬
原則自費(薬剤により変動)
詳細は外来スタッフまでお尋ねください。
【肥満症外来フロー】
【初診】
- 問診・既往歴の確認
- 検査(血液/体組成/腹囲)
- 食事・運動習慣の評価
- 治療目標の設定
▼
【6か月 生活改善プログラム開始】
(栄養療法+運動療法+行動療法)
(栄養療法+運動療法+行動療法)
- 毎月フォローアップ(1~6か月)
- 体重・腹囲チェック
- 食事・運動記録の確認
- 次月の目標設定
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【6か月後:医学的再評価】
- 減量効果の判定(3~5%減が目安)
- 合併症の改善状況の判定
- 行動療法の実施度評価
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【GLP-1作動薬の適応判定】
適応あり
GLP-1導入(ウゴービ等)
適応なし
生活改善継続
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【薬物治療+生活習慣改善(継続)】
- 2~4週ごとの副作用チェック
- 増量スケジュールに沿って調整
- 長期フォロー(維持期)
お問い合わせ
肥満症外来のご相談は、下記までご連絡ください。
- 電話:024-557-5111
- FAX:024-557-5064
- メール:info@daiichihosp.jp
受付時間・担当科のご案内は病院代表までお問い合わせください。
注意事項(一般情報)
- 本ページは外来の概要案内です。診断・治療は医師の判断に基づき個別に行います。
- 薬剤使用の可否・用量・スケジュールは安全性を考慮して医療者が調整します。
- 副作用が疑われる症状(強い腹痛など)がある場合は早めにご相談ください。
